硝酸態窒素検査について

お野菜を栽培するにあたって、まず最初に学ぶお野菜の成長に必要な基本の3要素が窒素・りん酸、カリウムと言われています。特に窒素は野菜にとって成長促進剤のような役割があり、収量を上げようと窒素肥料を多めに投入することが多く、畑に投入された窒素はアンモニア態窒素から硝酸態窒素になって植物に吸収されるのですが、作物は過剰に吸収した硝酸態窒素を吸収できない場合に備えて蓄える機能を有しています。ですので、多くの窒素肥料や特に未熟な堆肥を与えて栽培した野菜に硝酸態窒素が多く含まれます。

当農園のお客様はお野菜を生で食される方(シンプルな調理。炒めて塩のみで食される方なども多くいらっしゃいます)が多いのですが、最近グリーンスムージーにして飲まれる方も増えています。グリーンスムージーはアメリカのスローフード研究家が考案したそうで、病気の予防(がん予防、心臓血管障害、体重減少など)に効果あるそうで、アメリカでは若い女性を中心に飲まれているそうです。

EUでは2011年に「野菜に含まれる硝酸態窒素濃度の統一基準」が定められ、ほうれん草などは3500ppm,加工・貯蔵される野菜は2000ppmとされています。硝酸態窒素の害についてはブルーベビー事件が有名ですが細菌が多い地下水が原因だったとの見解もあり、現在の科学的な見解では硝酸態窒素が人体に害を及ぼすとは断言できないと言われています。しかしEUや多くの国では基準を下げる方向(環境問題?)ですし、硝酸態窒素を多く取り込むことにより体に負荷をかけるのはどうかと思いますし、過剰な施肥(特に未熟な堆肥)が全国の地下水が汚染されていけば、将来水道水が飲料水として使用できなくなる恐れもあります。そしてブルーベビー事件のようなことも起こる可能性も増えるのではないか。。

※前橋市はつい最近まで水道水を地下水で賄っていたと聞いています。個人的な意見ですが多分赤城山周辺の畜産業が原因で地下水が汚染されて地下水を飲料水として利用できなくなったのではないでしょうか?

※ブルーベビー事件、1956年のアメリカで起きた裏ごししたほうれん草を赤ちゃんに離乳食で与えたところ、顔が真っ青になり急死した事件。計278人の赤ん坊がこの中毒にかかり、その内39名が死亡した大惨事である。WHOによれば、第二次世界大戦後から1986年までに約2000件の中毒事故があり、160人の乳幼児が死亡している。
以上、硝酸態窒素について深刻な問題があり、無肥料自然栽培を実践している当農園に重要な意義があると感じています。それで先日硝酸イオンメーターを購入しました。

硝酸イオンメーター

今日小松菜を計測してみましたが、まだ慣れていないので精度を高めて検査結果をご報告したいと思います。
定期的に検査結果をご報告しますので、しばらくお待ちください。

<参考>
*WHO が定める、1 日の許容摂取量(ADI)は=体重1㎏に対して 3.7mg。
*日本人の標準体重を 50 ㎏とすると、3.7mg×50 ㎏=185mg となる。
*日本人の平均的食生活から硝酸塩は概ね 90%を野菜から摂取している(他の食品から 10%)野菜から摂取できる硝酸塩値は 166.5mg となる。
*日本人の平均的野菜の摂取量を 300g とすると(0.3 ㎏×166.5=500ppm)。全て生食の場合には 500ppm 以下が基準となるが、調理の過程で半減する
と仮定すると 1,000ppm 以下が妥当と考えられる。
更に、これを葉物の摂取量を 50%、その他の野菜を 50%と仮定すると、葉物の基準を 1,500ppm 以下に、その他の野菜を 500ppm に設定することが妥当と考えられる。

 

群馬県高崎市(東に100メートル行くと前橋市)自然栽培のタンポポ農園

 

 


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2014-10-11 | Posted in 硝酸態窒素測定結果No Comments » 

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